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スキンタグ

肛門皮垂(スキンタグ)について

肛門皮垂(スキンタグ)について 肛門皮垂とは、肛門の周囲の皮膚がたるんで小さな突起のように残った状態を指し、「スキンタグ」とも呼ばれます。多くは肛門の炎症や腫れが治まった後に皮膚だけが余ってしまうことで生じます。いわゆる病気というよりも、肛門まわりの皮膚の変化のひとつと考えられます。
命に関わるようなものではありませんが、特に若い女性に多く見られ、見た目が気になることや違和感の原因となることがあります。肛門周囲にできものが見られる場合、それがすべて皮垂とは限らず、いぼ痔や肛門ポリープといった病気のこともあるため、自己判断せず肛門科での確認をおすすめします。

肛門皮垂(スキンタグ)ができやすい方

日常生活の習慣の中には、肛門皮垂を引き起こしやすくする要因が潜んでいます。次のような傾向のある方は注意が必要です。

長時間同じ姿勢で過ごす方

デスクワークや車の運転などで座り続ける時間が長いと、お尻まわりの血流が滞り、痔をはじめとする肛門のトラブルが起こりやすくなります。その後の腫れや炎症のあとに皮膚のたるみとして皮垂が残ることがあります。
また、スポーツ選手や力仕事をされている方も要注意です。力を入れる際に無意識に肛門を締めてしまうため、負担が蓄積しやすい傾向があります。

便秘や下痢を繰り返している方

便秘の方は排便時に強くいきむことが多く、その圧力で肛門の皮膚が引き延ばされ、皮垂の原因になります。硬い便が通過することで切れ痔が起こり、その痕として皮垂が残ることもあります。
一方、下痢が続く場合も粘膜や皮膚が刺激を受けやすく、炎症や痔を経て皮垂につながるケースがあります。

出産を経験された方

出産時の強いいきみは肛門に大きな負担をかけます。痔核が生じて脱出したり、その後の腫れが引いたあとに皮膚が余り、皮垂として残ることがあります。特に妊娠・出産は体の変化が大きい時期ですので、産後ケアの一環として肛門まわりの変化にも目を向けることが大切です。

肛門皮垂(スキンタグ)の症状

肛門皮垂は、肛門の周囲の皮膚が柔らかく膨らんで感じられる状態です。小さいうちは症状が乏しいことが多いですが、次第にさまざまなトラブルを引き起こすことがあります。

初期には自覚症状が少ない

皮垂が小さい段階では痛みや腫れはなく、違和感もほとんどありません。排便後にペーパーで拭いたときにわずかに引っかかるような感覚がある程度です。

炎症やかゆみを伴うことも

皮垂が大きくなると、排便後にきれいに拭き取りにくくなり、皮膚のひだに便が残りやすくなります。これが原因でかゆみや炎症が生じ、悪化すると腫れや痛みを伴うこともあります。

清潔に保つことが大切

予防のためには肛門周囲を清潔に保つことが重要です。排便後はウォシュレットなどでやさしく洗い、しっかり水分を拭き取って乾燥させましょう。入浴時には刺激の少ない石けんを用い、洗浄後はよくすすいで石けん成分が残らないよう注意してください。

肛門皮垂の診察と治療

診察・検査の流れ

肛門皮垂が疑われる場合、特別な検査を行うことはほとんどありません。まず問診で、違和感やかゆみの有無、腫れやできものの状態などを伺います。その後、医師が肛門まわりを視診し、肛門皮垂かどうかを確認・診断します。

治療方法

経過観察

皮垂が小さく、炎症や出血がなければ、基本的には経過を見ながら様子をみます。ただし、皮膚のひだの影に汚れが溜まりやすいため、かゆみや炎症予防のために日常的な清潔ケアが欠かせません。

外科的な処置

肛門皮垂は命に関わる病気ではありませんが、繰り返す炎症や違和感、見た目の問題が気になる場合には切除手術を行うことがあります。
手術は日帰りで短時間(5分程度)で終了します。当院では、できる限り痛みや不安を軽減できるよう、必要に応じて鎮静剤を用いた方法もご案内しています。